余命表
こんにちは、居宅介護支援事業所の岩城です。
私事で恐縮ですが、今年還暦を迎えました。そして生命保険会社から余命表なるものが届きました。
これは年齢ごとの余命年数が表に示されており60歳の欄には余命19年と書かれています。
自分の過去19年を振り返ると色々な出来事がつい昨日のことのように思い出されます。19年とはそれほど長い年月ではありません。あくまで目安であり病気や事故で短くなることがあれば長くなることもあります。
私たちは無意識のうちに昨日とよく似た今日を迎え、明日も来月も来年も同じような日を過ごせるのではないかと思っています。しかしやがて昨日と全く異なる日を確実に迎えることとなるのです。
年末ジャンボ宝くじが当たる確率は1/10,000,000だそうですが人が死ぬ確率は100%です。実は忌み嫌うことでも縁起が悪いことでも不幸なことでもなく当たり前のことであり真摯に向き合うべきことなのです。
私たちがかかわる利用者様は余命表が一桁の方や余命表を超えている方もたくさんおられます。QOL(生活の質)の向上を目指すとともにQOD(最期の質)を大切に心残り、やり残したことはないか、何処で誰とどのような最期を迎えたいのか、利用者様 家族様の気持ちに寄り添いながら人生の最終章を綴るお手伝いをすることも私たちに課せられた仕事ではないかと思っています。