居宅介護支援事業所の中村です。

選択・・・

いろんな場面で私たちは選択しながら生活しています。その結果が正しかったのかどうかわかりませんが・・・

 

愛犬(マロン)の左前足付け根の部分に小さなしこりを見つけました。病院で先生に診てもらったところ、悪いものかどうか調べるには注射器で組織を取って検査する方法と手術をしてその部分を取り除き検査する方法がある。注射器で組織を取るには1、2分動かずじっとしておく必要があり、結果が正確かどうかは60%ぐらいであると説明された。以前よりてんかんを持っているマロンには麻酔をすると目覚めない可能性があると言われていたが、

「悪性でも良性でも取ってください。」

と返答した。年齢が10歳ということもあり、少しでも元気なうちに取ってもらったほうが良いと思ったからです。

手術をすると選択した時、ある場面を思い出した。父親の大腸癌が見つかった時、父と二人で医師の前で手術をするのかしないのか選択をしなければいけなかった。高齢である父には最後の手術になり、人工肛門になる可能性があること、しなかった場合、今まで通りの生活はできるがいずれ腸閉塞を起こすと説明された。父は手術することを迷い、私に判断を求めてきた。私はいつ腸閉塞を起こすかわからない状態でいるより、手術ができる体力があるうちにしたほうが良いのではないかと話した記憶がある。父が逝った今でも、その選択が正しかったのかどうかわからない。手術をしなかった場合、命の時間は短くなったかもしれないが、変わらない生活が続いただろうとも思う。

 

選択・・・

後悔しないように選択しているつもりでいるけれど、それが正しかったのかどうかわからない。命の選択を迫られる場合も出てくることがあるかと思いますが、どちらを選んでも

「これでよかったのかなぁ。」

と思い続けるのだと思います。