十三夜
日本では、月見と言えば、昔から「十五夜の月見」が一般的ですが、十五夜以外にも月見を楽しむ日があるのをご存知でしょうか?
十五夜の事を「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」と言いますが、十五夜の約一か月後(旧暦の9月13日)に巡って来る月の事を「十三夜(じゅうさんや)」と言い、別名を「後の名月(のちのめいげつ)」と言います。
十五夜は平安時代(794年~1185年)頃に中国から日本に伝わった風習ですが、十三夜は日本固有の風習です。そういう意味では日本の伝統そのものと言えます。
その起源については諸説ありますが、平安時代に醍醐天皇が、月見の宴を催し、詩歌を楽しんだのが始まりではないかと言う説が代表的です。
十三夜も十五夜と同じように月見団子をお供えします。それ以外にも、栗や大豆、かぼちゃ、ジャガイモ、大根。レンコンなど秋に収穫された野菜や秋の七草をお供えします。
「十三夜に曇りなし」と言う言葉があります。
十五夜の頃はまだ残暑があり、雨が多くてスッキリしない夜空が多いですが、十三夜の頃は涼しくなって空気も澄んでいるので、月がより美しく見えるようです。
今年の十三夜は、10月27日となります。八田荘は、小高い丘の上にあるので、天気のいい日は建物から空をぐるっと見回す事が出来ます。皆さんも、十三夜は、一刻、秋の空を見上げ、日本古来の風情や趣に心を馳せてみてはどうでしょうか?
以上、支援員からでした。